研究者詳細

顔写真

ライ エキセイ
賴 奕成
Yi Chen Lai
所属
大学院法学研究科 法政理論研究専攻
職名
准教授
学位
  • 博士(法学) (東京大学)

  • 修士(法学) (東京大学)

  • 修士(法学) (国立台湾大学)

  • 学士(法学) (国立台湾大学)

プロフィール

 Homepage: https://sites.google.com/view/yichenlai/

 

商法文献引用数プロジェクト

旬刊商事法務 直近5年間(2022~2026年)引用数Top10

書籍の部:江頭憲治郎、田中亘、黒沼悦郎、神田秀樹、飯田秀総など

論文の部(旬刊商事法務):田中亘、飯田秀総、太田洋、松中学、宍戸善一など

論文の部(旬刊商事法務以外):白井正和、飯田秀総、藤田友敬、田中亘、後藤元など

ファイル:https://reurl.cc/90Nz6a

 

New Working Paper:

1. 機関投資家間の競争とスチュワードシップ——評価はなぜ「金太郎飴」を生み、どこまで避けうるか(第6期JSDAキャピタルマーケットフォーラム、2027年2月、1-100頁)

 日本版スチュワードシップ・コードは、機関投資家に方針の公表と顧客・受益者への報告を求め、アセットオーナーにはコードの趣旨に基づいて運用機関を評価するよう努めることを求めている。本稿は、コードが前提とする評価の仕組みを、機関投資家が顧客・受益者からの評価を通じてスチュワードシップ活動について競う、という形に再構成する。他方で、運用機関の側からは、評価において対話の件数や議決権行使全体の反対率といった形式的な指標が注目されがちであるとの指摘があり、金融庁の委託調査の報告書は、同活動をいかにして「実質化」させるかを残された課題としている。本稿は、コードの前提が日本の制度条件の下でどこまで実現し、どのような挫折と代価を伴うかを問い、評価がなぜ「金太郎飴」、すなわちどの運用機関を切っても同じ床が現れる状態を生むのか、またそれはどこまで避けうるのかを検討する。

 本稿の提案が目指すのは、どの運用機関を切っても同じ床が現れる金太郎飴ではなく、果実やあんを閉じ込めた錦玉羹のように、透明な寒天を通して共通の床と運用機関ごとに異なる強みが見える姿である。もっとも、透けて見えるのは床と強みであって個々の判断ではない。本稿は完全な解決策を示すものではないが、今後さらに検討を深めるための見取り図を示すことができたと考える。

 

2. The Vibe Check Problem: Verifying What Cannot Be Verified in Fiduciary Selection(トラスト未来フォーラム、2027年)

 従来の信託法や会社法における善管注意義務、経営判断の原則または慎重投資家の原則は、一体何を審査しているのか。結局のところ、我々はただ「空気・(委員会等の)雰囲気」を審査しているだけではないのか(Vibe Check)。
 本稿では、物理実験における古典的な蒸留法を用い、沸点の差異に基づいて空気中の成分を5段階に分けて順次抽出することで、受託関係におけるいわゆる「空気・雰囲気」の真の本質が何であるかを明らかにしようとする。

 

3. 君の名は。(東北ローレビュー、2027年3月)

研究の概要(2026年7月15日,2026年7月31日更新:欠陥データの控除)
この研究では何を問うているのでしょうか?
 商法演習の授業において、法学部の学生24名に、著者の情報を伏せた法学論文を読んでもらい、論文の質(新規性、推論過程、先行研究との関係など)およびトップクラスの法律雑誌への掲載を推奨するかどうかについて評価を行ってもらいました。評価が完了した後、著者の情報を伝え、評価に変化があったかどうかを測定しました。
 簡単に言えば:もし、ご自身で論文を読み、採点した後で、「実はこの論文は某著名な教授が書いたものです」あるいは「これは博士課程の学生が書いたものです」と知らされた場合、ご自身の見解は変わるでしょうか?
 この問題の背後にある真の関心事は、法学教育で強調される「まず自分の判断を形成し、その後で権威ある意見を考慮する」という姿勢が、果たして有効なのかということです。それとも、相手の肩書きを知った途端、人は結局その肩書きに流されてしまうのでしょうか?

 

本研究の意義
 本研究では、学生が最終的に著者が有名大学の教授であることを知った場合、掲載推奨スコアが6.0%上昇したことが判明しました(p=0.0007)。逆に、学生が最終的に著者が博士課程の学生であることを知った場合、掲載推奨スコアは4.1%低下しました(p=0.0029)。本研究では、前者を「肩書きプレミアム」、後者を「肩書きディスカウント」と呼びます。しかし、これら2つの変化と論文内容に対する評価との間には、明らかな相関関係は見られませんでした。これにより、以下の2つの課題が示唆されます。

  • (1) 論文の最終的な評価(一流学術誌への掲載に適しているかどうか)は、論文の内容や質とは直接的な関係がなく、むしろ著者の身分が重要な役割を果たしている可能性があります。
  • (2)論文の掲載推奨に関しては、著名な教授に対しては加点が行われる一方で、博士課程の学生の論文に対しては減点が行われている可能性があります。人脈による推薦がない博士課程の学生は、キャリアの初期段階で過小評価(「肩書きディスカウント」)を受ける可能性があり、逆に、著名な大学の教授は、実際の評価を上回る「肩書きプレミアム」を得やすい傾向にあります。

本研究の提言:読者が読む前から偏見を抱くことを防ぐため、学術誌の著者名を文末に統一して記載すべきではないでしょうか。 

発展的考察:専門家の偏見は、一般の人々よりも深刻なのでしょうか。

 

4. スチュワードシップ責任の基礎理論(一)~(五・完)(法学協会雑誌、2027年)

 

5. The Sisterhood/Brotherhood in Corporate Governance(2028年)

経歴 8

  • 2024年4月 ~ 継続中
    東北大学 大学院法学研究科 准教授

  • 2024年10月 ~ 2026年6月
    JSDAキャピタルマーケットフォーラム 研究委員

  • 2024年2月 ~ 2024年3月
    国立台湾大学 法学院 訪問学人(客員研究員)

  • 2022年4月 ~ 2024年3月
    日本証券業協会 客員研究員(第9期)

  • 2022年4月 ~ 2024年3月
    滋賀大学 経済学部 講師

  • 2011年9月 ~ 2012年7月
    兵役

  • 2022年8月 ~ 2022年9月
    国立台湾大学 法学院 訪問学人(客員研究員)

  • 2015年 ~
    司法修習(弁護士)

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学歴 6

  • 東京大学 大学院法学政治学研究科 博士課程 単位取得満期退学

    2019年4月 ~ 2022年3月

  • 東京大学 大学院法学政治学研究科 修士課程

    2017年4月 ~ 2019年3月

  • 東京大学 大学院法学政治学研究科 研究生

    2016年4月 ~ 2017年3月

  • 国立台湾大学 法学研究科 修士課程

    2012年9月 ~ 2016年3月

  • 早稲田大学 大学院法学研究科 交換留学

    2013年9月 ~ 2014年9月

  • 国立台湾大学 法学部

    2007年9月 ~ 2011年6月

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所属学協会 1

  • 日本私法学会

    2024年6月 ~ 継続中

研究キーワード 6

  • 比較法

  • 実証研究

  • コーポレート・ファイナンス

  • スチュワードシップ

  • 機関投資家

  • 企業統治

研究分野 1

  • 人文・社会 / 民事法学 / 会社法

受賞 3

  1. 特別優秀賞、博士(法学)

    2022年10月 東京大学法学政治学研究科

  2. 第61回懸賞論文

    2020年6月 みずほ学術振興財団 法律の部 研究者等2等 コーポレート・ガバナンスにおける株主の役割

  3. 日本台湾交流協会長期奨学金(日本政府国費外国人留学生相当、2016年4月-2022年3月)

    2016年4月 日本台湾交流協会

論文 1

  1. Reminiscing about How to KYSs (Know Your Shareholders) ―実質株主確認制度の導入はどれほど喫緊の課題なのか?

    賴奕成

    東北ローレビュ (15) 70-137 2026年1月

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    本稿は、異なる角度から英国の実質株主確認制度を再検討し、会社法制部会における議論に簡潔に応答した上で、補足提案を提示した。

MISC 10

  1. 比較法に基づく証券型トークン発行(STO)の規制規範と実務分析及びわが国現行制度の検討 招待有り

    蔡英欣, 賴奕成

    1-357 2026年7月

    詳細を見る 詳細を閉じる

    本報告書は、Taipei Exchangeの委託研究によるものである。 内容は主に米国、日本、香港、シンガポール、ドイツの制度を参考にし、STOおよびRWAに関する規制・立法上の課題を検討したものである。 本報告書の概要は、今後、学内紀要に日本語で掲載される予定である。

  2. 代表者共通の利益相反寄付と取締役の任務懈怠責任(静岡地判令和6・4・25) 査読有り

    賴 奕成

    ジュリスト (1609) 110-113 2025年4月

  3. The Tiger Mother/Father in Corporate Governance 招待有り

    Yichen Lai

    REVUE INTERNATIONALE DES SERVICES FINANCIERS / INTERNATIONAL JOURNAL FOR FINANCIAL SERVICES (2024/2) 61-68 2024年

    DOI: 10.2139/ssrn.4883908  

  4. The Jamais Vu of Stewardship in Japan 招待有り

    Yichen Lai

    REVUE INTERNATIONALE DES SERVICES FINANCIERS / INTERNATIONAL JOURNAL FOR FINANCIAL SERVICES (2024/2) 54-60 2024年

    DOI: 10.2139/ssrn.4900991  

  5. デッドロック状態に陥る時の株主兼唯一取引先による解散請求[東京高裁令和5.3.9判決] 査読有り

    賴奕成

    ジュリスト (1596) 132-135 2024年

  6. 個別株主通知と不公正発行[大阪高裁令和4.2.10決定] 査読有り

    賴奕成

    ジュリスト (1592) 130-133 2024年

  7. 発行者の虚偽記載責任:発行市場取得及び流通市場取得の損害額とその減額[東京高裁平成29.2.23判決] 査読有り

    賴奕成

    ジュリスト (1542) 130-133 2020年

  8. 日本私法学会シンポジウム 株主による意思決定の意味を問う――不確実な時代における株式会社の意思決定の仕組み

    松井秀征ほか〔討論参加者、78-80頁〕

    私法 (85) 2024年

  9. コーポレート・ガバナンスにおける政策保有株主と機関投資家の役割に関する覚書——理論的・実証的な視点に基づく

    賴奕成

    公益財団法人みずほ学術振興財団懸賞入選論文集 1-11 2020年

  10. 台湾に於ける取締役候補指名制度

    曾宛如, 賴奕成(翻訳担当)

    早稲田大学法務研究論叢 (3) 173-189 2018年

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講演・口頭発表等 1

  1. 資産トークン化の意義とその課題 招待有り

    賴奕成

    企業法制革新シンポジウム:金融と監督管理の革新(国立台湾大学法学部) 2025年11月21日

共同研究・競争的資金等の研究課題 6

  1. 判決データの選択バイアスの実証的研究:将来の全民事判決データベース化に備えて

    森田 果

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science (JSPS)

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)

    研究機関:Tohoku University

    2025年6月 ~ 2028年3月

  2. 企業統治における機関投資家のあり方――共通株主(Common Ownership)の視点

    頼 奕成

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science (JSPS)

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Early-Career Scientists

    研究機関:Tohoku University

    2024年4月 ~ 2028年3月

  3. 比較法に基づく証券型トークン発行(STO)の規制規範と実務分析及びわが国現行制度の検討 競争的資金

    蔡英欣(国立台湾大学法学研究科)

    提供機関:Taipei Exchange

    2025年10月 ~ 2026年9月

  4. 東北信託法研究会(第3期)

    提供機関:Trust Forum Foundation

    2024年9月 ~ 2026年3月

  5. 上場企業の保有構造と機関投資家のスチュワードシップ責任との交錯

    制度名:Japan Securities Dealers Association Visiting Fellow (9th Session)

    2022年4月 ~ 2024年3月

  6. コーポレート・ガバナンスにおける株主の役割――機関投資家と政策保有株主を中心に

    提供機関:Ishii Memorial Securities Research Promotion Foundation

    制度名:Research Grant

    2019年 ~ 2020年

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担当経験のある科目(授業) 9

  1. 決済法 東北大学

  2. 商法総則・商行為法 東北大学

  3. 会社法 東北大学

  4. 商法演習 東北大学

  5. 会社法 滋賀大学

  6. 社会データ分析 滋賀大学

  7. 商法総則・商行為法 滋賀大学

  8. 大学入門セミナー 滋賀大学

  9. 外国文献講読 滋賀大学

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その他 1

  1. 弁護士(台湾、未登録)