研究者詳細

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キクチ コウイチ
菊地 晃一
Koichi Kikuchi
所属
病院 内科 腎臓・高血圧内科
職名
助教
学位
  • 医学博士 (東北大学)

e-Rad 研究者番号
10845259

共同研究・競争的資金等の研究課題 3

  1. 糖尿病性腎臓病の新規バイオマーカーの確立と腸腎連関メカニズムの解明

    菊地 晃一

    2023年4月1日 ~ 2025年3月31日

  2. 糖尿病性腎臓病における腸腎連関の解明と新規DKDバイオマーカーの確立

    菊地 晃一

    2021年4月1日 ~ 2023年3月31日

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    糖尿病性腎臓病(Diabetic Kidney Disease: DKD)は種々の腎臓病の中で末期腎不全に至る最多の原疾患であり、その早期発見や予防は喫緊の課題である。近年、腎臓病の病態と腸内環境が互いに密接な関連を持つという腸腎連関が知られている。申請者は先行研究でDKDの原因物質かつ予後予測マーカーとして腸内細菌由来のフェニル硫酸(PS)を同定し、DKDにおいても腸内環境が病態に影響することを明らかにしてきた。 本研究では1)長期予後解析や尿検体、新たな大規模コホートを用いた解析によるPSの新規DKDバイオマーカーとしての有用性の確立、2)糖尿病下での腸内細菌叢変化および血中PS濃度の上昇メカニズムの解明、3)腸内環境への介入による新たなDKD治療法の探索を目的とした。 当該年度は主に1)に関する研究を行った。申請者が先行研究で血中PS濃度と2年後の尿中アルブミン増悪が有意に相関することを示した岡山大学の糖尿病コホート(UCARE study n=362)の尿検体中のPS濃度を測定し、解析を行った。クレアチニン補正尿中PS値(PS urine/Cr)と血中PS濃度は有意に相関した(p<2.2e-16)。PS urine/Crはベースラインの臨床項目とのスピアマンの単相関解析および、PS urine/Crを目的変数とした重回帰分析のいずれでも尿中アルブミンと有意な相関を示した。さらに微量アルブミン尿期の患者群ではPS urine/Crは尿酸値とともに2年後の尿中アルブミンの増悪と有意に相関することを示した。以上の成果は血液サンプルに比べてより非侵襲的に採取可能な尿検体でもPSがDKDの予後予測マーカーとして機能する可能性を示している。

  3. 糖尿病性腎臓病の新規マーカーと治療法の臨床応用

    菊地 晃一

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

    研究機関:Tohoku University

    2019年8月30日 ~ 2021年3月31日

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    糖尿病性腎臓病(DKD)は末期腎不全に至る最多原疾患であり、その発症や増悪の予防は喫緊の課題である。我々は腸内細菌によって産生されるフェニル硫酸(phenyl PS)とDKDとの関係に着目し、PSがDKD発症や増悪に関与するメカニズムと臨床応用の可能性を明らかにした。まず糖尿病では腸内細菌叢が変化し体内のPS産生が亢進していることを明らかにし、腸内細菌がDKDの治療ターゲットとなることを見出した。更に血中PS濃度の低減はアルブミン尿減少効果を持つことを明らかにしており、より強力なPS低減効果を有する化合物の薬理学的スクリーニングによる同定を進めた。