研究者詳細

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マツムラ シンイチ
松村 慎一
Shin-Ichi Matsumura
所属
大学院理学研究科 数学専攻 幾何学講座
職名
教授
学位
  • 博士(数理科学) (東京大学)

プロフィール

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連絡先, CVについては以下でご覧になれます.
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研究については以下でご覧になれます.
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経歴 5

  • 2024年4月 ~ 継続中
    東北大学 大学院理学研究科 数学専攻 教授

  • 2015年4月 ~ 2024年3月
    東北大学 大学院理学研究科 数学専攻 准教授

  • 2012年10月 ~ 2015年3月
    鹿児島大学 大学院理工学研究科 数理情報科学専攻 助教

  • 2011年4月 ~ 2012年9月
    日本学術振興会 特別研究員, 東京大学

  • 2008年4月 ~ 2011年3月
    早稲田大学高等学院 非常勤講師

学歴 3

  • 東京大学大学院 数理科学研究科 博士課程

    2010年4月 ~ 2012年9月

  • 東京大学大学院 数理科学研究科 修士課程

    2008年4月 ~ 2010年3月

  • 早稲田大学 理工学部 数理科学科

    2004年4月 ~ 2008年3月

所属学協会 1

  • 日本数学会

研究分野 3

  • 自然科学一般 / 代数学 / 代数幾何学

  • 自然科学一般 / 幾何学 / 複素幾何学

  • 自然科学一般 / 基礎解析学 / 多変数複素解析学

受賞 5

  1. 2025年度 日本数学会 幾何学賞

    2025年9月 日本数学会 ケーラー多様体と代数多様体に対する非負曲率性の超越的手法による研究

  2. 東北大学 ディスティングイッシュトリサーチャー

    2022年4月 東北大学 超越的手法を用いた代数幾何学の研究

  3. 若手科学者賞 科学技術分野の文部科学大臣表彰

    2022年4月 消滅定理の複素解析理論と非負曲率を持つ多様体の構造の研究

  4. 2020年度日本数学会賞建部賢弘賞

    2020年9月 日本数学会 消滅定理の複素解析的研究およびその幾何学への応用

  5. 2012年度 数理科学研究科長賞

    2013年3月 東京大学大学院

共同研究・競争的資金等の研究課題 7

  1. 極小モデル理論における超越的手法の探求

    松村 慎一

    提供機関:Japan Science and Technology Agency

    制度名:JST FOREST Program

    2024年10月 ~ 2031年

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    幾何学の究極の目標のひとつは多様体(数学的な図形の概念)の分類です。本研究では、代数多様体の双有理的な分類理論を背景に、極小モデル理論における超越的手法(複素解析や微分幾何の手法)を探求します。代数多様体とは、多項式で定義される図形であり、その名の通り代数的手法で研究できます。本研究では、数学の三大分野(代数・幾何・解析)を横断し、代数多様体の超越的側面を研究します。代数多様体は、純粋数学で中心的な位置を占めるだけでなく、数理物理や応用数学にも現れる魅力的な研究対象です。長期的には、研究領域の広範さと分類理論の強力さを活かし、他の数学諸分野や数理物理への応用の可能性も模索します。

  2. 有理連結射に注目した特殊型多様体の構造定理およびその分類理論への応用

    松村 慎一

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究機関:Tohoku University

    2021年4月1日 ~ 2026年3月31日

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    本研究では, 複素幾何や代数幾何に現れる“様々な非負曲率性”を研究する. 具体的には, (a) 接ベクトル束の特異計量, (b) 正則断面曲率, (c) オービフォルドの反標準束に対する“非負曲率性”を研究し, 非負曲率を持つ射影多様体やKaehler多様体に対する構造定理を確立し分類理論へ応用する. 2023年度は擬有効な接ベクトル束を持つ射影代数多様体を研究した. その成果としてその有理連結射に対する構造定理をKLT特異点を許す射影代数多様体へ一般化した. 具体的には, 接ベクトル層のalmost nef性およびsingular positively curved性の理論を整備し, KLT特異点を許す射影代数多様体の有理連結射の構造を決定した. その過程で, 非特異な多様体を扱う際にはみえない, almost nef性, singular positively curved性の違いが明確になり, 擬有効性への理解が深まった. また, 適切な意味での層の平坦性の極大準エタール被覆上における振る舞いへの理解も深まった. また, Cao-HoringのNef反標準束に対する構造定理を3次元の場合にコンパクトKaehler多様体へ解析化した. その過程で, 昨年度に引き続き, 極小モデル理論と有理連結射の関係の一端が明らかになった. 証明では, 3次元の解析的極小モデル理論とオービフォルドベクトル束の解析的な側面を明らかにした. その過程でオービフォルドへの理解が深まった. この議論は3次元の特有のものであるが, 高次元のKaehler多様体へ一連の構造定理を一般化するためには有理曲線と有理連結射の射影性が主要問題であることを明らかにできた. 今後はこの方向で一連の成果の高次元のKaehler多様体への一般化を目指す.

  3. 有理連結射に注目した特殊型多様体の構造定理およびその分類理論への応用

    松村 慎一

    2021年4月 ~ 2026年3月

  4. LC特異点に対する複素解析理論の構築および拡張問題に基づく正曲率多様体の研究

    松村 慎一

    2020年4月 ~ 2024年3月

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    2021年度は, Haidong Liu(北京大学)とともに, Calabi-Yau型の多様体上の強ネフ因子(strictly nef divisors)を研究した. この研究の動機は強ネフ因子に対するSerrano予想, 豊富性予想(ampleness conjecture), 一般化された非消滅予想に基づいている. 結果として, 不正則数が零となる4次元のCalabi-Yau型の多様体に対して, Serrano予想および豊富性予想を解決した. 特に, 4次元のハイパーケーラー多様体(正則シンプレクティック多様体)に対して, 上記の予想を解決した. その証明は2つの段階に分けられる. 1つ目の段階では, Serrano予想をLC対に対して一般化した形で定式化し, 非消滅予想の仮定の下で極小モデル理論を利用しながら豊富性を証明した. この段階は代数幾何的な部分である. 2つ目の段階では, カレント(測度係数の微分形式)のBedford-Taylor積および高次カレントのSiu分解を用いて, 強ネフ因子に対して正則切断を構成し非消滅予想を証明した. この段階は複素解析的な部分であり, Lazic-Peternellの非消滅予想に対する先行研究が重要な役割を果たす. また, Juanyong Wang(中国科学院)とともに, ネフ反標準因子を持つKLT対の構造定理を研究した. 反標準因子のネフ性は多様体のある種の正曲率性である. その過程でこの構造定理や基本群の視点からLC特異点の困難さが明らかになってきた.

  5. 特異エルミート幾何学に基づく消滅定理および正則切断の拡張問題の研究 競争的資金

    松村 慎一

    2017年4月 ~ 2021年3月

  6. 高次コホモロジー群の漸近的不変量とその複素幾何学への応用 競争的資金

    松村 慎一

    2013年4月 ~ 2017年3月

  7. 正則モース不等式とコホモロジーの漸近挙動の研究 競争的資金

    松村 慎一

    2011年4月 ~ 2013年3月

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    本研究の目的は,複素射影多様体上の正則直線束のコホモロジーとその直線束の曲率との関係を明らかにすることであった.昨年度は,直線束の幕に関するコホモロジーの漸近的な消滅定理(Serre,Andreotti-Grauert型の消滅定理)について詳しく研究した.本年度は,より精密な随伴東に対するコホモロジー消滅定理(小平,川又-Viehweg,Nadel型の消滅定理)を研究した.具体的には,最小特異計量に付随する乗数イデアル層付きのNadel型の消滅定理が成立するかを研究した.この問題は,乗数イデアル層の上半連続化の挙動についてのDemailly-Kollarの予想と関係が深く,重要である.また,最小特異計量の乗数イデアル層の代数的な対応物である漸近的な乗数イデアル層に対しては,消滅定理が確立されていることを考えると,その複素解析版を問うこの問題は代数幾何と複素幾何の差を調べる点でも大変意義のあるものである. 研究成果として,特異計量の滑らかさの仮定の下でNadel型の消滅定理を証明した.その証明の過程で,Kollar,榎の単射性定理を乗数イデアル付きの定理へと一般化した.その後に,コホモロジーの漸近的な消滅定理を応用した.この証明法は従来の消滅定理の証明と比べて,優位な点がある.例えば,単射性定理の証明は調和積分論に基づいており,多様体の射影性の仮定は必要ない.コホモロジーの漸近的な消滅定理を射影性の仮定を外して証明できれば,ケーラー多様体上で,随伴東に対するコホモロジー消滅定理が証明できる.ケーラー多様体上でのコホモロジー消滅定理は最近までほとんど知られておらず,この方針でケーラー多様体上での消滅定理を調べることは価値がある.

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