研究者詳細

顔写真

ナカジマ タカユキ
中嶋 孝幸
Takayuki Nakajima
所属
大学院農学研究科 生物生産科学専攻 植物生命科学講座(作物学分野)
職名
助教
学位
  • 博士(農学)(東北大学)

委員歴 17

  • 日本作物学会東北談話会 会計幹事

    2024年4月 ~ 継続中

  • 日本作物学会 広報委員会

    2018年4月 ~ 継続中

  • 日本作物学会東北支部 支部報電子版入力担当

    2016年4月 ~ 継続中

  • 日本作物学会 第250回講演会運営委員会

    2020年6月 ~ 2020年9月

  • 日本作物学会 英文誌編集委員会会計幹事

    2018年4月 ~ 2020年3月

  • 日本作物学会 庶務幹事

    2016年4月 ~ 2018年3月

  • 日本作物学会東北支部会 評議員

    2016年4月 ~ 2018年3月

  • 日本作物学会 講演会企画委員会

    2016年4月 ~ 2018年3月

  • 日本作物学会 庶務幹事

    2016年4月 ~ 2018年3月

  • 日本作物学会東北支部会 評議員

    2016年4月 ~ 2018年3月

  • 日本作物学会 講演会企画委員会

    2016年4月 ~ 2018年3月

  • 日本作物学会東北支部会 庶務幹事

    2014年4月 ~ 2016年3月

  • 日本作物学会東北支部会 庶務幹事

    2014年4月 ~ 2016年3月

  • 日本作物学会第234回講演会 事務局会計

    2012年2月 ~ 2013年3月

  • 日本作物学会第234回講演会 事務局会計

    2012年2月 ~ 2013年3月

  • 日本作物学会・日本作物学会紀事英文誌編集委員会 幹事

    2001年4月 ~ 2004年4月

  • 日本作物学会・日本作物学会紀事英文誌編集委員会 幹事

    2001年4月 ~ 2004年4月

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所属学協会 1

  • 日本作物学会

研究キーワード 1

  • 作物学

研究分野 1

  • 環境・農学 / 作物生産科学 /

受賞 1

  1. 日本作物学会論文賞

    2021年3月 日本作物学会

論文 57

  1. ダイズ種子の比重が種子耐湿性に与える影響

    齋藤康優, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会講演会要旨集 257 99-99 2024年3月

    DOI: 10.14829/jcsproc.257.0_99  

  2. 茎伸長開始期のエテホン,尿素の葉面散布がスイートソルガム品種「甘味ソルゴー」の茎諸形質に及ぼす影響

    須藤 宙美, 中村 聡, 鳥羽 大陽, 中嶋 孝幸

    東北作物研究 66 37-38 2023年12月

    DOI: 10.20725/ntjcs.66.0_37  

  3. 幼穂分化期頃のエテホン処理がスイートソルガム品種「甘味ソルゴー」の茎,穂諸形質に及ぼす影響

    中村 聡, 小川 葵, 須藤 宙美, 鳥羽 大陽, 中嶋 孝幸

    東北作物研究 66 35-36 2023年12月

    DOI: 10.20725/ntjcs.66.0_35  

  4. 耐塩性系統を用いた塩ストレス条件下におけるダイズ根系の反応性評価

    芮 秋治, 田島 亮介, 亀岡 笑, 中嶋 孝幸, 許 東河, 本間 香貴

    日本作物学会講演会要旨集 255 31-31 2023年3月27日

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.255.0_31  

  5. Mixed cropping of determinate and indeterminate soybean lines enhances productivity 査読有り

    Rongling Ye, Ryosuke Tajima, Ayumi Sadaike, Daiki Saito, Momoko Ogawa, Issei Kawamura, Shun Ishimori, Takayuki Nakajima, Toru Uno, Kenichi Kano, Toyoaki Ito, Yoshihisa Suyama, Shin Kato, Akio Kikuchi, Koki Homma

    Field Crops Research 291 108785-108785 2023年2月

    出版者・発行元: Elsevier BV

    DOI: 10.1016/j.fcr.2022.108785  

    ISSN:0378-4290

  6. 播種期の異なるダイズから採種した種子の種子耐湿性

    中嶋孝幸, 諏訪夏海, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第254回講演会要旨集 9-9 2022年9月

  7. ダイズ登熟期の畝間引きや隣接個体の剪葉処理が種子重および種子耐湿性に及ぼす影響

    高橋友理奈, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第251回講演会要旨集 78-78 2021年3月

  8. ダイズ子実の栽培圃場内位置および個体内位置と種子耐湿性

    高橋友理奈, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第251回講演会要旨集 77-77 2021年3月

  9. ソルガム品種「風立」の節間長パターンに及ぼす気象要因解析

    中村聡, 中嶋孝幸, 藤井昭裕, 後藤雄佐

    日本作物学会第250回講演会要旨集 55-55 2020年9月

  10. ダイズ登熟期のソース/シンク処理が種子重および種子耐湿性に及ぼす影響

    高橋友理奈, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第249回講演会要旨集 200-200 2020年3月

  11. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第5報 非破壊的簡易推定した葉面積分布に基づく子実生産効率の算出

    川村 一成, 斎藤 大暉, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 田島 亮介

    日本作物学会講演会要旨集 248 (0) 93-93 2019年

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.248.0_93  

  12. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第4報 2016~2018年の栽培試験および2018年の倒伏の影響報告

    石森 駿, 斎藤 大暉, 川村 一成, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 田島 亮介

    日本作物学会講演会要旨集 248 (0) 81-81 2019年

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.248.0_81  

  13. Regulation of root-to-leaf Na and Cl transport and its association with photosynthetic activity in salt-tolerant soybean genotypes. 査読有り

    Plant Prod. Sci. 22 (2) 262-274 2019年

    DOI: 10.1080/1343943X.2018.1561198  

    ISSN:1343-943X

    eISSN:1349-1008

  14. 東北大学農学研究科植物実験フィールドの生産性評価

    石森駿, 本間香貴, 中嶋孝幸, 中村貞二, 菅野均志

    日作東北支部報 61 35-36 2018年12月

  15. ダイズの塩ストレス耐性品種におけるNa,Kの体内分布に基づく耐性機構の検討 査読有り

    宋勇, 国分牧衛, 中嶋孝幸, 許東河, 本間香貴

    日作紀 87 265-266 2018年7月

  16. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第三報 葉面積垂直分布の非破壊的簡易推定

    川村 一成, 斎藤 大暉, 定池 歩美, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 陶山 佳久, 伊藤 豊彰

    日本作物学会講演会要旨集 246 (0) 107-107 2018年

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.246.0_107  

  17. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第二報 子実重/葉面積比に与える影響

    斎藤 大暉, 小川 桃子, 川村 一成, 定池 歩美, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 伊藤 豊彰, 陶山 佳久

    日本作物学会講演会要旨集 246 (0) 28-28 2018年

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.246.0_28  

  18. 除穂処理がスイートソルガム品種の茎諸形質に及ぼす影響

    中村聡, 中嶋孝幸, 齋藤満保

    日本作物学会第244回講演会要旨集 244 82-82 2017年9月15日

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.244.0_82  

  19. 除穂処理がスイートソルガム品種の節間の糖蓄積および高節位分げつに及ぼす影響

    中村聡, 中嶋孝幸, 齋藤満保

    日本作物学会第243回講演会要旨集 211-211 2017年3月30日

  20. Genotypic variation in salinity tolerance in relation to nitrogen use efficiency in soybean

    Y.Song, M.Kokubun, T.Nakajima, D.Xu, K.Homma

    日本作物学会第243回講演会要旨集 198-198 2017年3月30日

  21. Mix Cropping Trial of Determinate and Indeterminate Soybean Lines in Kawatabi Field Science Center

    SADAIKE Ayumi, OGAWA Momoko, HOMMA Koki, ITO Toyoaki, NAKAJIMA Takayuki, SUYAMA Yoshihisa, IIZUKA Shinji, KARUBE Isao, MOTOYAMA Yoshiaki, KATO Shin

    Journal of Integrated Field Science 14 113-113 2017年3月

    出版者・発行元: Field Science Center, Graduate School of Agricultural Science, Tohoku University

    ISSN:2433-6122

  22. Genotypic variation in salinity tolerance and its association with nodulation and nitrogen uptake in soybean 査読有り

    Yong Song, Takayuki Nakajima, Donghe Xu, Koki Homma, Makie Kokubun

    PLANT PRODUCTION SCIENCE 20 (4) 490-498 2017年

    DOI: 10.1080/1343943X.2017.1360140  

    ISSN:1343-943X

    eISSN:1349-1008

  23. ソルガム品種「風立」の節間形質パターンに及ぼす栽植密度の影響.

    中村聡, 齋藤満保, 中嶋孝幸, 後藤雄佐

    日本作物学会第242回講演会要旨集 100-100 2016年9月

    DOI: 10.14829/jcsproc.242.0_100  

  24. ソルガム品種「風立」の主茎,分げつの生育および収量に及ぼす栽植密度の影響.

    中村聡, 齋藤満保, 中嶋孝幸, 後藤雄佐

    日本作物学会第241回講演会要旨集. 241 169-169 2016年3月

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.241.0_169  

  25. ダイズ系統の耐塩性に関与する生理的特性.

    小野寺真由, 国分牧衛, 許東河, 中嶋孝幸, 本間香貴

    日本作物学会紀事(別号1) 85 62-62 2016年3月

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.241.0_62  

  26. Growth behavior of suckers derived from transplanted sago palm (Metroxylon sagu Rottb.) 査読有り

    Keita Nabeya, Satoshi Nakamura, Takayuki Nakajima, Yusuke Goto

    PLANT PRODUCTION SCIENCE 19 (3) 340-347 2016年

    DOI: 10.1080/1343943X.2016.1147928  

    ISSN:1343-943X

    eISSN:1349-1008

  27. Relation between seeding times and stem yield of sorghum in cold region in Japan 査読有り

    Akihiro Fujii, Satoshi Nakamura, Keita Nabeya, Takayuki Nakajima, Yusuke Goto

    PLANT PRODUCTION SCIENCE 19 (1) 73-80 2016年

    DOI: 10.1080/1343943X.2015.1128102  

    ISSN:1343-943X

    eISSN:1349-1008

  28. スイートソルガムにおける幼穂分化開始期と葉数との関係.

    鍋谷佳太, 中村公亮, 渡邉紀之, 藤井昭裕, 白石瑞貴, 中村 聡, 中嶋孝幸, 後藤雄佐

    日本作物学会東北支部会報 58 (58) 47-48 2015年12月20日

    出版者・発行元: 日本作物学会

  29. 基肥がソルガムの茎形質に与える影響.

    白石瑞貴, 鍋谷佳太, 中村 聡, 中嶋孝幸, 後藤雄佐

    日本作物学会東北支部会報 58 (58) 49-50 2015年12月20日

    出版者・発行元: 日本作物学会

  30. ダイズ播種時の湿害軽減を目指した種子塗布物質の探索.

    浪川茉莉, 中嶋孝幸, 国分牧衛

    日本作物学会東北支部会報 58 (58) 53-54 2015年12月20日

    出版者・発行元: 日本作物学会

  31. ソルガム品種「風立」の主茎と分げつの節間形質パターンの比較

    中村 聡, 齋藤 満保, 鍋谷 佳太, 中嶋 孝幸, 後藤 雄佐

    日本作物学会講演会要旨集 240 106-106 2015年

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.14829/jcsproc.240.0_106  

  32. Does pre-germination flooding-tolerant soybean cultivar germinate better under hypoxia conditions? 査読有り

    Takayuki Nakajima, Akiko Seino, Teiji Nakamura, Yusuke Goto, Makie Kokubun

    Plant Production Science 18 (2) 146-153 2015年

    出版者・発行元: Crop Science Society of Japan

    DOI: 10.1626/pps.18.146  

    ISSN:1349-1008 1343-943X

  33. Growth behavior of sago palm (Metroxylon sagu Rottb.) from transplantation to trunk formation 査読有り

    Keita Nabeya, Satoshi Nakamura, Teiji Nakamura, Akihiro Fujii, Manabu Watanabe, Takayuki Nakajima, Youji Nitta, Yusuke Goto

    Plant Production Science 18 (2) 209-217 2015年

    出版者・発行元: Crop Science Society of Japan

    DOI: 10.1626/pps.18.209  

    ISSN:1349-1008 1343-943X

  34. ダイズ種子の冠水抵抗性と発芽時の酸素吸収量との関係. 査読有り

    中嶋孝幸, 庄司琴美, 国分牧衛

    日本作物学会東北支部会報 57 (57) 23-26 2014年12月20日

    出版者・発行元: 日本作物学会東北支部

    ISSN:0911-7067

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    ダイズ[Glycine max(L.) Merr.]の冠水被害の一つとして播種後の冠水による発芽率の低下があげられる。種子の冠水処理中,酸素を含む空気を通気することにより発芽率が回復することが報告されている(矢ケ崎ら 1994, Tianら2005)。冠水による発芽率の低下には,急激な吸水による種子の物理的な破壊のほかに,冠水にともなう土壌中の酸素量の減少が影響している可能性がある。前報で発芽前冠水抵抗性の大小と低酸素条件下の発芽率について,冠水抵抗性の大きいPekingは小さい品種に比べ,低酸素条件下で発芽率が低く,より高い酸素濃度を発芽に必要とすることを報告した(中嶋ら2010)。低酸素条件下で発芽率が低くなった理由には,酸素濃度の不足と酸素量の不足の2つの可能性がある。そこで本研究では発芽前冠水抵抗性の異なる品種を用い,発芽までに吸収する酸素量を測定することにより,冠水抵抗性の大小と発芽までに必要とする酸素量との関係を明らかにすることを目的とした。

  35. Does germination ratio under low oxygen conditions vary between cultivars with different pre-germination flooding tolerance in soybean?

    Takayuki Nakajima, Makie Kokubun

    ASA, CSSA, and SSSA, 2012 international annual meetings 142-142 2012年10月

  36. Effect of Synthetic Cytokinin Application on Pod Setting of Individual Florets within Raceme in Soybean 査読有り

    Kaori Nonokawa, Takayuki Nakajima, Teiji Nakamura, Makie Kokubun

    PLANT PRODUCTION SCIENCE 15 (2) 79-81 2012年4月

    DOI: 10.1626/pps.15.79  

    ISSN:1343-943X

  37. ソラマメにおける開花結莢とホルモン濃度との関係.

    高橋晋太郎, 野々川香織, 中嶋孝幸, 国分牧衛

    日作東北支部報 53 (53) 53-54 2010年12月20日

    出版者・発行元: 日本作物学会東北支部

    ISSN:0911-7067

  38. 発芽前冠水抵抗性が異なるダイズ品種における低酸素濃度条件下での発芽率について

    中嶋孝幸, 長嶺あゆみ, 国分牧衛

    日本作物学会東北支部会報 53 (53) 45-46 2010年12月20日

    出版者・発行元: 日本作物学会東北支部

    ISSN:0911-7067

  39. 21 ダイズ花房内小花における内生サイトカイニンの開花後変動と合成サイトカイニン施与の結莢への効果

    平塚(野々川) 香織, 中嶋 孝幸, 中村 貞二, 国分 牧衛

    日本作物学会関東支部会報 (25) 50-51 2010年12月3日

    出版者・発行元: 日本作物学会

    DOI: 10.20768/jcskanto.25.0_50  

    ISSN:1341-6359

  40. イネ穎果における初期成長と乾物蓄積の関係について.

    佐川 日香理, 中村 貞二, 中嶋 孝幸, 国分 牧衛

    日本作物学会紀事 79 (別2) 258-259 2010年9月2日

    DOI: 10.14829/jcsproc.230.0.258.0  

  41. Roles of auxin and cytokinin in soybean pod setting 査読有り

    Kaori Nonokawa, Makie Kokubun, Takayuki Nakajima, Teiji Nakamura, Ryuji Yoshida

    PLANT PRODUCTION SCIENCE 10 (2) 199-206 2007年4月

    DOI: 10.1626/pps.10.199  

    ISSN:1343-943X

  42. Roles of auxin and cytokinin in pod set of soybean.

    K.Nonokawa, T.Nakajima, T.Nakamura, M.Kokubun

    ASA-CSSA-SSSA International Annual Meetings 96 2006年11月

  43. イネの穂ばらみ期冷温による不受精発生を開花の遅延程度から推定する試み.

    中村貞二, 佐伯研一, 中嶋孝幸, 国分牧衛

    日本作物学会紀事 74 (別2) 190-191 2005年10月

  44. Effects of source/sink ratio and cytokinin application on pod set in soybean 査読有り

    Y Yashima, A Kaihatsu, T Nakajima, M Kokubun

    PLANT PRODUCTION SCIENCE 8 (2) 139-144 2005年6月

    DOI: 10.1626/pps.8.139  

    ISSN:1343-943X

  45. 112 ダイズの花器形成におけるオーキシンとサイトカイニンの役割(その他)

    野々川 香織, 中嶋 孝幸, 中村 貞二, 国分 牧衛

    日本作物學會紀事 74 (1) 224-225 2005年3月30日

    出版者・発行元: 日本作物学会

    ISSN:0011-1848

  46. 穂ばらみ期冷温により生じたイネ不受精穎花の開花から花粉発芽に至る種々の特性について.

    中村貞二, 粕谷雅志, 中嶋孝幸, 後藤雄佐, 國分牧衛

    日作東北支部報 47 (47) 25-26 2004年12月

    出版者・発行元: 日本作物学会東北支部

    ISSN:0911-7067

    詳細を見る 詳細を閉じる

    イネの耐冷性は,穎花の穂上位置や品種によって異なったり,窒素や植物ホルモンによって影響を受けるが,これらはすべて葯当たりの花粉数の変化で説明されてきた.さらに,受精に必要な最低花粉数という概念も示された.一方,論理的には受精能力のある花粉1個が柱頭上に落ちれば受精可能とも考えられる.今までに報告された受精に必要な花粉数は,平均花粉数と受精率との相関関係から求めたものであり,実験上の都合から,花粉数を測定した穎花そのものの受精はみていない.本研究では,不受精と密接な関係にある花粉数関連形質をなるべくインタクトの条件で測定し,後にその穎花の受精,不受精を判定して,花粉数と穂ばらみ期冷温による不受精発生のより直接的な関係を明らかにすることを目的とした.

  47. Characteristics of various processes between flowering and pollen germination of spikelets strilized by the cool temperaturre at the young microspore stage in rice plants

    Nakamura, T, Kasuya, M, Nakajima, T, Goto, Y, Kokubun, M

    Rep. Tohoku Br. Crop Sci. Japan 47 25-26 2004年

  48. 大豆の花器形成を制御する生理学的要因 -シンク数調節が光合成能と着莢に及ぼす影響-.

    八島由美, 開発梓, 中嶋孝幸, 國分牧衛

    日本作物学会記事 72 (別2) 204-205 2003年8月

  49. 二酸化炭素と光が穂上位置を異にするイネ穎果の登熟に及ぼす影響 Ⅰ.穎果の初期生長.

    中村貞二, 松中仁, 中嶋孝幸, 西山岩男

    日本作物学会記事 71 (別2) 172-173 2002年9月

  50. 二酸化炭素と光が穂上位置を異にするイネ穎果の登熟に及ぼす影響 Ⅱ.穎果における乾物蓄積.

    松中仁, 中村貞二, 中嶋孝幸, 西山岩男

    日本作物学会記事 71 (別2) 174-175 2002年9月

  51. 長粒性主働遺伝子Lk-f導入イネの登熟特性.

    中嶋孝幸, 小野寺和博, 中村貞二, 加藤恒雄, 西山岩男

    日本作物学会記事 69 (別2) 294-295 2000年10月

  52. Regulation by ABA of the filling of grains at different spikelet positions within the panicle of rice (ORYZA sativa L.).

    T.Nakamura, T.Nakajima, H.Matsunaka

    16th International Conference on Plant Growth Substances 127 1998年7月

  53. イネにおけるABAの登熟促進作用について.

    中村貞二, 中嶋孝幸

    日本作物学会記事 66 (別1) 286-287 1997年4月

    出版者・発行元: 日本作物学会

    ISSN:0011-1848

  54. 粒重を異にするイネ品種の穀粒乾物蓄積速度と糖濃度との関係.

    中嶋孝幸, 中村貞二, 高橋清

    日本作物学会記事 65 (別2) 183-184 1996年9月

  55. 粒重を異にするイネ品種の穀粒乾物蓄積と胚乳細胞数との関係.

    中嶋孝幸, 中村貞二, 星川清親

    日本作物学会記事 64 (別1) 120-121 1995年4月

    出版者・発行元: 日本作物学会

    ISSN:0011-1848

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    粒重が大きい品種ほど胚乳細胞数も胚乳細胞当たりの乾物重も多かった. また穀粒生長速度には胚乳細胞数と胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度の両方が影響していた.

  56. イネ穎果の生長と糖プール -発達初期-.

    中村貞二, 中嶋孝幸, 星川清親

    日本作物学会記事 60 (別2) 297-298 1991年9月

    出版者・発行元: 日本作物学会

    ISSN:0011-1848

  57. イネ穎果の生長と糖プール -デンプン蓄積期-.

    中村貞二, 中嶋孝幸, 星川清親

    日本作物学会記事 60 (別2) 299-300 1991年9月

    出版者・発行元: 日本作物学会

    ISSN:0011-1848

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書籍等出版物 1

  1. 作物学用語事典

    安藤豊, 青木直大, 在原克之

    農文協 2010年3月25日

講演・口頭発表等 34

  1. ダイズ種子の比重が種子耐湿性に与える影響

    齋藤康優, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会講演会要旨集 第 257 回日本作物学会講演会 2024年3月28日

  2. 耐塩性系統を用いた塩ストレス条件下におけるダイズ根系の反応性評価.

    芮秋治, 田島亮介, 亀岡笑, 中嶋孝幸, 許東河, 本間 香貴

    日本作物学会第255回講演会 2023年9月29日

  3. 茎伸長開始期のエテホン,尿素の葉面散布がスイートソルガム品種「甘味ソルゴー」の茎諸形質に及ぼす影響

    須藤 宙美, 中村 聡, 鳥羽 大陽, 中嶋 孝幸

    日本作物学会東北談話会 第66回講演会 2023年8月21日

  4. 幼穂分化期頃のエテホン処理がスイートソルガム品種「甘味ソルゴー」の茎,穂諸形質に及ぼす影響

    中村 聡, 小川 葵, 須藤 宙美, 鳥羽 大陽, 中嶋 孝幸

    日本作物学会東北談話会 第66回講演会 2023年8月21日

  5. 播種期の異なるダイズから採種した種子の種子耐湿性

    中嶋孝幸, 諏訪夏海, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第254回講演会要旨集 2022年9月

  6. ダイズ子実の栽培圃場内位置および個体内位置と種子耐湿性

    高橋友理奈, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第251回講演会要旨集 2021年3月

  7. ダイズ登熟期の畝間引きや隣接個体の剪葉処理が種子重および種子耐湿性に及ぼす影響

    高橋友理奈, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第251回講演会要旨集 2021年3月

  8. ソルガム品種「風立」の節間長パターンに及ぼす気象要因解析

    中村聡, 中嶋孝幸, 藤井昭裕, 後藤雄佐

    日本作物学会第250回講演会要旨集 2020年9月

  9. ダイズ登熟期のソース/シンク処理が種子重および種子耐湿性に及ぼす影響

    高橋友理奈, 中嶋孝幸, 中村聡, 本間香貴

    日本作物学会第249回講演会要旨集 2020年3月

  10. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第4報 2016~2018年の栽培試験および2018年の倒伏の影響報告

    石森 駿, 斎藤 大暉, 川村 一成, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 田島 亮介

    日本作物学会講演会要旨集 2019年

  11. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第5報 非破壊的簡易推定した葉面積分布に基づく子実生産効率の算出

    川村 一成, 斎藤 大暉, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 田島 亮介

    日本作物学会講演会要旨集 2019年

  12. 東北大学農学研究科植物実験フィールドの生産性評価

    石森駿, 本間香貴, 中嶋孝幸, 中村貞二, 菅野均志

    日作東北支部報 2018年12月

  13. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第二報 子実重/葉面積比に与える影響

    斎藤 大暉, 小川 桃子, 川村 一成, 定池 歩美, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 伊藤 豊彰, 陶山 佳久

    日本作物学会講演会要旨集 2018年

  14. ダイズの生産性の向上を目指した無限伸育型と有限伸育型の混植栽培:第三報 葉面積垂直分布の非破壊的簡易推定

    川村 一成, 斎藤 大暉, 定池 歩美, 本間 香貴, 中嶋 孝幸, 陶山 佳久, 伊藤 豊彰

    日本作物学会講演会要旨集 2018年

  15. 除穂処理がスイートソルガム品種の茎諸形質に及ぼす影響

    中村聡, 中嶋孝幸, 齋藤満保

    日本作物学会第244回講演会要旨集 2017年9月15日

  16. Genotypic variation in salinity tolerance in relation to nitrogen use efficiency in soybean

    Y.Song, M.Kokubun, T.Nakajima, D.Xu, K.Homma

    日本作物学会第243回講演会要旨集 2017年3月30日

  17. 除穂処理がスイートソルガム品種の節間の糖蓄積および高節位分げつに及ぼす影響

    中村聡, 中嶋孝幸, 齋藤満保

    日本作物学会第243回講演会要旨集 2017年3月30日

  18. Mix Cropping Trial of Determinate and Indeterminate Soybean Lines in Kawatabi Field Science Center

    SADAIKE Ayumi, OGAWA Momoko, HOMMA Koki, ITO Toyoaki, NAKAJIMA Takayuki, SUYAMA Yoshihisa, IIZUKA Shinji, KARUBE Isao, MOTOYAMA Yoshiaki, KATO Shin

    Journal of Integrated Field Science 2017年3月

  19. ソルガム品種「風立」の節間形質パターンに及ぼす栽植密度の影響.

    中村聡, 齋藤満保, 中嶋孝幸, 後藤雄佐

    日本作物学会第242回講演会要旨集 2016年9月

  20. ソルガム品種「風立」の主茎,分げつの生育および収量に及ぼす栽植密度の影響.

    中村聡, 齋藤満保, 中嶋孝幸, 後藤雄佐

    日本作物学会第241回講演会要旨集. 2016年3月

  21. ダイズ種子の冠水抵抗性と発芽時の酸素吸収量との関係.

    中嶋孝幸, 庄司琴美, 国分牧衛

    日本作物学会東北支部会 2014年8月21日

  22. Does germination ratio under low oxygen conditions vary between cultivars with different pre-germination flooding tolerance in soybean? 国際会議

    ASA, CSSA, and SSSA 2012 international annual meetings 2012年10月21日

  23. 112 ダイズの花器形成におけるオーキシンとサイトカイニンの役割(その他)

    野々川 香織, 中嶋 孝幸, 中村 貞二, 国分 牧衛

    日本作物學會紀事 2005年3月30日

  24. 穂ばらみ期冷温により生じたイネ不受精穎花の開花から花粉発芽に至る種々の特性について.

    中村貞二, 粕谷雅志, 中嶋孝幸, 後藤雄佐, 國分牧衛

    日作東北支部報 2004年12月

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    イネの耐冷性は,穎花の穂上位置や品種によって異なったり,窒素や植物ホルモンによって影響を受けるが,これらはすべて葯当たりの花粉数の変化で説明されてきた.さらに,受精に必要な最低花粉数という概念も示された.一方,論理的には受精能力のある花粉1個が柱頭上に落ちれば受精可能とも考えられる.今までに報告された受精に必要な花粉数は,平均花粉数と受精率との相関関係から求めたものであり,実験上の都合から,花粉数を測定した穎花そのものの受精はみていない.本研究では,不受精と密接な関係にある花粉数関連形質をなるべくインタクトの条件で測定し,後にその穎花の受精,不受精を判定して,花粉数と穂ばらみ期冷温による不受精発生のより直接的な関係を明らかにすることを目的とした.

  25. 大豆の花器形成を制御する生理学的要因 -シンク数調節が光合成能と着莢に及ぼす影響-.

    八島由美, 開発梓, 中嶋孝幸, 國分牧衛

    日本作物学会記事 2003年8月

  26. 二酸化炭素と光が穂上位置を異にするイネ穎果の登熟に及ぼす影響 Ⅱ.穎果における乾物蓄積.

    松中仁, 中村貞二, 中嶋孝幸, 西山岩男

    日本作物学会記事 2002年9月

  27. 二酸化炭素と光が穂上位置を異にするイネ穎果の登熟に及ぼす影響 Ⅰ.穎果の初期生長.

    中村貞二, 松中仁, 中嶋孝幸, 西山岩男

    日本作物学会記事 2002年9月

  28. 長粒性主働遺伝子Lk-f導入イネの登熟特性.

    中嶋孝幸, 小野寺和博, 中村貞二, 加藤恒雄, 西山岩男

    日本作物学会記事 2000年10月

  29. Regulation by ABA of the filling of grains at different spikelet positions within the panicle of rice (ORYZA sativa L.).

    T.Nakamura, T.Nakajima, H.Matsunaka

    16th International Conference on Plant Growth Substances 1998年7月

  30. イネにおけるABAの登熟促進作用について.

    中村貞二, 中嶋孝幸

    日本作物学会記事 1997年4月

  31. 粒重を異にするイネ品種の穀粒乾物蓄積速度と糖濃度との関係.

    中嶋孝幸, 中村貞二, 高橋清

    日本作物学会記事 1996年9月

  32. 粒重を異にするイネ品種の穀粒乾物蓄積と胚乳細胞数との関係.

    中嶋孝幸, 中村貞二, 星川清親

    日本作物学会記事 1995年4月

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    粒重が大きい品種ほど胚乳細胞数も胚乳細胞当たりの乾物重も多かった. また穀粒生長速度には胚乳細胞数と胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度の両方が影響していた.

  33. イネ穎果の生長と糖プール -デンプン蓄積期-.

    中村貞二, 中嶋孝幸, 星川清親

    日本作物学会記事 1991年9月

  34. イネ穎果の生長と糖プール -発達初期-.

    中村貞二, 中嶋孝幸, 星川清親

    日本作物学会記事 1991年9月

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共同研究・競争的資金等の研究課題 11

  1. ダイズ種子の冠水抵抗性 競争的資金

    2007年4月 ~ 継続中

  2. イネの登熟に関する研究 競争的資金

    1990年4月 ~ 継続中

  3. ゲノム改良非依存の耐湿性ダイズ種子の生産:種子の登熟環境と耐湿性

    中嶋 孝幸, 中村 聡

    2018年4月1日 ~ 2023年3月31日

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    ダイズ種子の耐湿性向上による湿害軽減はダイズの収量増加のために重要である.本課題では,ゲノム改良の手段を用いず耐湿性種子を生産することを目指し,個体内の着粒位置や粒重などと種子耐湿性との関係を明らかにすることを目的とした. 本年度は,昨年度のサンプルについて種子耐湿性試験を引き続き行った.また栽培試験として,エンレイとミヤギシロメを供試し摘芯処理の影響を検討した.開花直前に主茎を摘芯処理することにより,受光体勢の改善や倒伏の軽減などが期待できる.これまでの本課題の研究により,摘心される主茎上部は耐湿性種子の割合が高い部位であった.開花前に摘芯処理による耐湿性種子の割合の高い部位の喪失とそれに伴う群落環境の変化が種子耐湿性に与える影響を明らかにしようとした. 昨年度のサンプルについて,種子耐湿性試験が終了し,現在解析中である.解析結果の一部として以下のことがわかった.昨年度の栽培試験では,播種期と栽植密度の異なる試験区を設けた.6月播種と7月播種では,1粒重と種子耐湿性との関係が異なった.さらに7月播種では標準の栽植密度と比べ密植により種子耐湿性が高まり,7月播種の密植栽培により耐湿性種子の割合を高められる可能性が示唆された.播種期が異なる生育期間中の気象条件の比較により子実肥大盛期の気温と降水量の影響が示唆された.さらに栽培地の比較により気温と降水量のそれぞれの影響の大きさも推察されたが,今後さらに調査を重ねる必要がある.

  4. 穎果の登熟優先度調節系の解析による近未来超多収遺伝子型イネの登熟理想特性の提唱

    中村 貞二, 後藤 雄佐, 中嶋 孝幸

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

    研究機関:Tohoku University

    2007年 ~ 2010年

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    イネには穂内の穎果の登熟優先度調節(SCP)系があり、その強さには遺伝的差異がある。最近育成された高sink capacity(籾数/単位面積×玄米重)のイネを用いた実験では、穂の下部の弱勢な穎果の初期成長が遅延しにくいイネつまりSCPが弱いイネが強いイネよりも高登熟であった。よって、高いsink capacityに加え、SCPが弱い特性を近未来超多収遺伝子型イネの登熟特性として提唱する。

  5. イネ穎果の登熟優先度決定に関する遺伝的特性について

    中村 貞二, 後藤 雄佐, 中嶋 孝幸

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

    研究機関:Tohoku University

    2004年 ~ 2006年

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    イネ穎果の登熟優先度決定に関しては遺伝的特性の違いが存在し,ササニシキとコシヒカリでは低source/sink比下で弱勢な穎果の初期成長が遅延し易く,登熟が悪化し易いが,アキニシキと92133(中国)では初期成長は遅延しにくく,登熟が悪化しにくい.そこで,この遺伝的特性の違いが生じる生理学的機構を明らかにすることを試みた.ササニシキとコシヒカリでは出穂後の遮光により弱勢な穎果の発達初期段階におけるアブシジン酸(ABA)レベルが低下したが,アキニシキと92133ではそのABAレベルは変化しなかった.穎果の初期成長とその内生サイトカイニンまたは糖レベルとの関係は見られなかった.外生ABAは弱勢な穎果の初期成長や登熟を促進することがすでに明らかにされている.よってイネ穎果における登熟優先度決定に関する遺伝的特性の違いはABAレベルの違いにより生じていることが明らかとなった. 一般にABAはエチレン発生を促すことが知られているが,穂へのABA処理ではエチレン発生は変化しなかった.また,種々のエチレン関連物質で穂からのエチレン発生を変化させても,穎果の初期成長は変化しなかった.よって,ABAはイネ穎果の初期成長を直接に促進していることがわかった. 登熟期の外生サイトカイニンも弱勢な穎果の初期成長を促進することが示されている.本研究では,外生サイトカイニンに加え,外生ABAと剪根も弱勢な穎果の初期成長を促進した.また,弱勢な穎果の内生サイトカイニンレベルは,出穂後の多肥により上昇し,剪根により減少した.一方,内生ABAレベルは初期成長が促進された外生サイトカイニン,外生ABAと剪根処理で増加し,ABAと初期成長間には密接な関係が認められた.よって,サイトカイニンは内生ABAレベルの上昇を通じて穎果の初期成長を促進することが明らかとなった.

  6. マメ科作物の花器脱落の生理学的機構

    國分 牧衛, 中村 貞二, 鯨 幸夫, 池田 武, 中嶋 孝幸

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究機関:Tohoku University

    2001年 ~ 2002年

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    マメ科作物の花器脱落の生理学的機構を解明するため、植物ホルモン、根系および種間差異に着目して解析を行った。第1に、花器形成過程における内生植物ホルモンの推移および光合成産物とサイトカイニンの相互作用について検討した。花房の内生サイトカイニンは開花数日後に一時的に顕著に高まり、その前後の時期にはほとんど検出されなかった。また、花房内では基部に位置する花で高く、頂部では低い傾向がみられ、花房内の着莢率の差異と符号していた。これに対して、IAAは開花直前の花で高く、開花後は急激に減少した。ABAは開花期間にはほとんど検出されず、莢が伸長を開始して急激に増加した。シンク制限により、節当たり稔実莢数は増加し、節当たり稔実莢数は光合成産物の供給に規制されていることが確認された。第2に、有機質や石こう施用がダイズの根系形成に及ぼす影響を解析した。石こうを5年以上連統施用した圃場では、ダイズの茎長、根粒数および根粒重は促進された。石こうや堆肥施用区では、茎基部からの出液中に、サイトカイニンの1種であるイソペンテニルアデニンが多く含まれる傾向が認められた。第3に、生長調節剤の1種であるフィガロンがマメ科作物の花器形成に及ぼす影響を解析した。ダイズとラッカセイにおいては、フィガロン施用により、開花後期に開花した花器を落花させることにより、収量が高まった。アズキではフィガロン施用の効果が認められなかった。以上のように、マメ科作物の花器形成は、サイトカイニンなどのホルモンにより制御されており、根圏環境はこれらのホルモンの生成を通じて花器形成に影響することが示唆された。

  7. イネ穎果の登熟における植物ホルモンと炭水化物の役割

    中村 貞二, 中嶋 孝幸, 後藤 雄佐

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

    研究機関:TOHOKU UNIVERSITY

    2000年 ~ 2002年

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    遮光や剪葉などsource/sink比が低い条件下では,イネの穂の下部に着生する弱勢な穎果の初期生長が遅延し易いこと,そしてこの遅延は穎果の胚乳細胞数や最終粒重の低下を伴うことが知られている.本研究ではイネの弱勢な穎果の登熟における植物ホルモンと炭水化物の役割を明らかにしようとした. 1.穎果の初期生長および乾物蓄積における光の役割 出穂後の遮光は弱勢な穎果の初期生長を減少させた.出穂期の茎・葉鞘の貯蔵炭水化物含量を減少させる出穂前の遮光や光合成を増大させる出穂後の二酸化炭素増加は初期生長には影響しなかったが,乾物重増加速度を高めた.したがって,穎果の初期生長(細胞分裂・伸長)はホルモーナルな要因により,一方穎果におけるデンプン蓄積は炭水化物栄養により制御を受けていることが示唆された. 2.穎果の初期生長の日変化における植物ホルモンと炭水化物の役割 光に対する最も基本的な反応である穎果の初期生長の日変化を調べた.穎果の伸長と母性組織(果皮,珠心表皮)の分裂は,主に日中に行われていた.穎果におけるアブシジン酸は日中明らかに高レベルとなること,サイトカイニンは反対に夜間に高レベルになること,また遊離糖は明確な日変化を示さないことが示された.したがって,光はアブシジン酸を通じて穎果の初期生長を制御していること,アブシジン酸は穎果の生長促進要因として働いていると考えられた. 3.穎果の初期生長,胚乳細胞数および登熟特性の品種間差 十数の品種を用い,source/sink比が低い条件下での弱勢な穎果の初期生長の遅延程度の違いや,それらと登熟特性の関係を調べた.その結果,穎果の初期生長の遅延程度には品種間差があること,遅延しにくい品種ほど胚乳細胞数が減少しにくく,最終粒重,そして一穂収量も減少しにくいことが明らかとなったが,このような品種間差を生理的に明らかにするまでには至らなかった.

  8. 水田の環境保全機能増大を目的とする貯水型水稲栽培法の開発と作物学的解析

    後藤 雄佐, 斎藤 満保, 中嶋 孝幸, 中村 貞二, 加藤 徹, 中村 聡

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究機関:Tohoku University

    1999年 ~ 2001年

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    東北地方の河川では,融雪と梅雨期の降雨とで7月下旬まで水量が豊富だが,年によっては8月に水不足となる.そこで,7月までの豊富な水を8月まで国土に留めおくために,水田に通常よりも多くの水を入れて水稲を栽培しながら,貯水することを考えた.本研究の目的は,その間の深水条件下での水稲の生育を解析し,新しい水稲栽培技術を開発することにある.水管理法の基本的な枠組みを作るために,また,深水栽培における施肥方法を確立するために,1999年から2001年までの3年間にわたり,宮城県農業短期大学の水田に通常の水管理をする慣行区と深水区とを設けて栽培実験を行った.また,施肥法を開発するために,異なる割合で被覆型緩効性肥料と化成肥料とを混ぜた肥料区を2〜3区設けた.5月12日(14日:1999年)に1株3本,30cm×15cm田植えした.深水区では.移植後21日目から,最上位展開葉のカラーの位置を目安に,徐々に水位を上げ続けた.また,2001年には,深水区で,最高分げつ期に落水する深水落水区を設け,水管理の多様性の検討をした.移植後21日目から,1週ごとに生育調査を行い,収穫期に収量調査を行った.また,群落としての生長を解析するために,最高分げつ期と穂孕み期,出穂期,穂揃い期に層別刈り取りを行った.その結果,施肥法に関わらず,深水区では慣行区より,茎数が少なく,草丈が高く推移した.各時期の草高は深水区の方が高く,群落の構造としては、慣行区で見られる葉群の階層が上に約10cmずつシフトした状態であった.その傾向は最高分げつ期前から認められた.収量には被覆型緩効性肥料の効果が認められた.3年間の実験の結果をまとめ,それを基に,田植え後早い時期から深水にする従来の方法と,この実験の過程で新たに考案した収量も重視する7月中下旬から貯水する方法との2タイプについて,水管理法の枠組みを検討し直し,水利学的な考察を深めた.

  9. イネの障害型冷害発生機構の生理学的解析

    西山 岩男, 中嶋 孝幸, 中村 貞二, 後藤 雄佐

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究機関:TOHOKU UNIVERSITY

    1998年 ~ 1999年

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    1.障害型冷害研究の焦点 イネの障害型冷害に関するこれまでの研究を概括し,障害型冷害の発生機構を生理学的に解明するためには,窒素施肥から不受精発生までの因果関係の連鎖に関して,葯中の花粉数に注目して解析を進める必要があることを明らかにした. 2.花粉数の品種間差異 耐冷性の階級により分類された品種・系統の花粉数は,平均値では耐冷性が強い階級ほど多かったが,それぞれの階級内で2つのグループに分かれる傾向を示した.これは,花粉数以外についての遺伝因子の関与を示唆している. 3.相対的根量の意義 栽培条件を変えて根と地上部との量的関係が異なる材料を作り,根量と不受精発生との関係を解析した.その結果,危険期冷温処理区の受精率が根/葉茎穂比あるいは根/穎花数比と高い相関を示した.このことは,地上部あるいは穎花数に対する相対的な根量が耐冷性に重要な意味を持っていることを示唆している. 4.栽培条件による花粉数の変動 多窒素条件で栽培すると花粉数が減少するが,りん酸の多施用によりその減少程度を軽減し,その結果,危険期における冷温による不受精の発生も軽減できることを明らかにした.また,低日照条件で花粉数が減少することを明らかにした. 5.植物ホルモンの影響 ジベレリン及びサイトカイニンが危険期の冷温による不受精の発生を助長することを明らかにした.

  10. 粒重の異なるイネ品種間における登熟特性とデンプン合成関連酵素活性との関係

    中嶋 孝幸

    1997年 ~ 1998年

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    これまでの研究から,イネの最終粒重が大きい品種ほど穀粒生長速度(GGR)は速く,胚乳細胞数,胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度も大きくなった.胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度は,基質である胚乳中の糖濃度との相関がなかったので,胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度と胚乳中のデンプン合成に関連する酵素活性との関係を本研究で調査した. 粒重の異なる7品種を用い,分げつ除去土耕栽培し,出穂期以降昼24℃夜19℃のファイトトロンに移動した.籾殻を透かして穎果が籾殻を埋め尽くした日から,0,2,4,6,8,10日後に強勢な穎果をサンプルした.これらについて,生体重,乾物重,糖濃度,酵素活性を測定し,完熟時のサンプルから胚乳細胞数を算出した.デンプン合成に関連する酵素として,スクロース合成酵素(SuS),ADP-グルコースピロホスホリラーゼ(ADPGPP),可溶性デンプン合成酵素(sStS),不溶性デンプン合成酵素(bStS)の酵素活性を測定した. SuSでは,1粒当たりの活性には有意な品種間差があったが,生体重当たりの活性と胚乳細胞当たりの活性には有意な品種間差がなかった.また胚乳中の糖濃度にも有意な品種間差がなかったことから,胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度にSuS活性は影響を与えていないことが示唆された.ADPGPP,sStS,bStSでは,1粒当たりの活性,生体重当たりの活性,胚乳細胞当たりの活性の全てに有意な品種間差があった.生体重当たりの活性とGGR,胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度との間では,ADPGPP,sStS,bStSそれぞれに有意な相関があった.しかし胚乳細胞当たりの活性では,胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度と有意な相関があったのは,ADPGPPだけであった. 以上,胚乳細胞当たりの活性を検討することにより,ADPGPPが胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度に影響を与えている可能性が示唆された.

  11. イネ品種間における粒重と胚乳細胞数の関係及びその決定機構に関する研究

    中嶋 孝幸

    1996年 ~ 1996年

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    本研究では,粒重が大きく異なるイネ5品種,ササニシキ(玄米乾物重20.9mg),アキヒカリ(22.6mg),フクノハナ(25.7mg),房吉(33.5mg),オオチカラ(39.6mg)の強勢な穎果を用いて,穀粒生長速度(Grain Growth Rate : GGR),有効乾物蓄積期間(Effective Filling Period : EFP),最終粒重,胚乳細胞数,胚乳中の糖濃度の関係について解析した. ポットで分げつ除去,土耕栽培した.出穂直前にファイトトロンに移動し,登熟期の温度環境を一定に保った.穎果の直線的な乾物蓄積期間に一定の間隔で数回と完熟時にサンプルを行い,新鮮重,乾物重を測定した.このデータからGGRやEFPを算出した.さらにこのサンプルについて,エタノールで糖の抽出を行い,イオン交換樹脂を通した後,TMS化を行い,ガスクロマトグラフィで糖含量を測定した.胚乳細胞数の測定法には,穀粒の完熟後,横断切片と縦断切片から細胞数を測定する方法を用いた. 最終粒重が大きい品種ほど胚乳細胞数が多く,胚乳細胞当たりの乾物重も多くなった.最終粒重にはGGRもEFPも有意に影響したが,GGRの影響の方が大きくなった.このGGRへは胚乳細胞数と胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度の両方が影響していた.胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度は,胚乳の糖濃度が十分にある場合には,胚乳細胞の乾物蓄積能力の影響を受け,胚乳の糖濃度が不十分の場合は,胚乳の糖濃度の影響を受けると考えられる.今回の実験では,品種間における胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度と,胚乳の糖濃度との間には,正の関係が見られなかった.むしろ,胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度が大きいものほど,胚乳の糖濃度が低い傾向がみられた.これは,胚乳の糖濃度十分であることを示しており胚乳細胞当たりの乾物蓄積速度は糖を乾物すなわちデンプンに変換する能力により決定されていることが示唆された。

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社会貢献活動 2

  1. 岩手県立盛岡第一高校M探

    2021年10月10日 ~ 2021年12月3日

  2. 上杉山通小学校第3学年「総合的な学習」

    2007年7月10日 ~

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    小学校の授業で農学部を訪問した上杉山通小学校3年生に農学部の説明を行った.