研究者詳細

顔写真

サカイ カズホ
酒井 一輔
Kazuho Sakai
所属
大学院経済学研究科 経済経営学専攻 地域政策講座
職名
准教授
学位
  • 博士(経済学)(東京大学)

  • 修士(社会学)(一橋大学)

e-Rad 研究者番号
30823794

経歴 2

  • 2022年10月 ~ 継続中
    東北大学 大学院経済学研究科 准教授

  • 2018年4月 ~ 2022年9月
    聖心女子大学 現代教養学部 講師

委員歴 2

  • 政治経済学・経済史学会 編集委員

    2025年4月 ~ 継続中

  • 経営史学会 幹事

    2023年4月 ~ 継続中

所属学協会 4

  • 経営史学会

    2023年2月 ~ 継続中

  • 政治経済学・経済史学会

    2016年6月 ~ 継続中

  • 社会経済史学会

    2014年4月 ~ 継続中

  • 史学会

    2014年1月 ~ 継続中

研究キーワード 9

  • 社会関係資本

  • 地域資産

  • 地域経済

  • 地方財政

  • 近世近代移行期

  • 金融史

  • 財政史

  • 日本経済史

  • 経済史

研究分野 1

  • 人文・社会 / 経済史 / 日本経済史

受賞 1

  1. 第9回社会経済史学会賞

    2020年6月 社会経済史学会 近代移行期における共有財産の再編と地域統合―近世遺産の所有権と分割・維持問題

論文 10

  1. 近世農村における女性雇用労働と実質賃金―男女格差と国際比較の視座から― 招待有り

    酒井一輔

    総合女性史研究 (42) 53-54 2025年3月

  2. 在方町の社会構造と行財政システム 招待有り

    酒井一輔

    日本近世史を見通す4 地域からみる近世社会 2023年11月

    出版者・発行元: 吉川弘文館

  3. 加島屋久右衛門の大名貸経営 : 大名財政の規律化をめぐって

    酒井 一輔

    経営史学 = Japan business history review / 経営史学会 編 57 (1) 58-63 2022年6月

    ISSN:0386-9113

  4. Outsourcing th Lord's Finance: An Origin of Local Public Finance in Early Modern Japan 国際誌 国際共著 査読有り

    Kazuho sakai

    Public Goods Provision in the Early Modern Economy: Comparative Perspectives from Japan, China, and Europe 57-72 2019年1月

    出版者・発行元: University of California Press

  5. 近代移行期における共有財産の再編と地域統合—近世的遺産の所有権と分割・維持問題 査読有り

    酒井 一輔

    社会経済史学 84 (2) 189-213 2018年8月

    出版者・発行元: 社会経済史学会

    DOI: 10.20624/sehs.84.2_189  

    ISSN:0038-0113

    eISSN:2423-9283

  6. 近世後期の町場における宅地化と行財政運営の変容-下総国香取郡佐原村を中心に- 査読有り

    酒井 一輔

    歴史と経済 59 (4) 1-16 2017年7月30日

    出版者・発行元: 政治経済学・経済史学会

    DOI: 10.20633/rekishitokeizai.59.4_1  

    ISSN:1347-9660

    eISSN:2423-9089

  7. 幕末期旗本財政の変容と地域経営 査読有り

    酒井 一輔

    社会経済史学 80 (2) 125-148 2014年8月

    出版者・発行元: 社会経済史学会

    DOI: 10.20624/sehs.80.2_125  

    ISSN:0038-0113

    eISSN:2423-9283

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    本稿は,幕末期における領主財政と地域社会との交錯,それに伴う領主財政の変容の歴史的意義について,旗本財政を分析対象として論じるものである。そこではとくに,領主財政論と地域社会論との接点に立ち,領主財政の運営構造自体に分析の主軸を据えて,領民・地域に対して領主財政が果たした機能や役割がいかに変容したのか,に着目した。幕末期の旗本財政は,知行地の豪農商に財政運営を委託する場合が多くみられたが,本稿での検討の結果,彼らが財政運営の過程で,余剰資金を「別廉積置金」と称して財政内部に貯蓄する一方,これを領主の家産ではなく地域の財産として,知行地内外で独自に運用していたことが明らかとなった。同時に,江戸よりも知行地を優先して借入金を償還したことや,知行地経費支出には付加しない利息が家政経費支出にのみ計上されていたことなどの事実も,地域財産の維持や保全が重視されていた結果と理解される。したがって,幕末期の旗本財政は,江戸の領主家の財政と地域の財政の区分が明確化され,地域財政としての性格がより比重を高めていくという,質的な変容を遂げていたと捉えることができる。

  8. 近世後期関東在方町における町組織の運営と機能 : 下総国香取郡佐原村新橋本町を事例に 招待有り 査読有り

    酒井 一輔

    千葉史学 / 千葉歴史学会 編 (64) 12-36 2014年5月

    出版者・発行元: 千葉歴史学会

    ISSN:0286-8148

  9. 近世後期関東在方町における町規約と構成員 査読有り

    酒井 一輔

    史学雑誌 123 (3) 375-401 2014年3月

    出版者・発行元: 公益財団法人 史学会

    DOI: 10.24471/shigaku.123.3_375  

    ISSN:0018-2478

    eISSN:2424-2616

  10. 近世関東在方町の社会関係 : その都市的要素と農村的要素をめぐって(日本史学専修,平成一九年度卒業論文要旨,彙報) 招待有り

    酒井, 一輔

    史觀 = Shikan : the historical review 159 130-133 2008年9月25日

    ISSN:0386-9350

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    identifier:19 identifier:KJ00005046484

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MISC 7

  1. 江戸・明治・大正の仙台を支えた「区会」―仙台市旧市井大町外二十三町区会 招待有り

    酒井一輔

    史の杜 14 1-2 2025年2月

  2. 書評:谷本雅之『在来的発展と大都市』名古屋:名古屋大学出版会、2024年、424頁

    酒井一輔

    東北アジア 29 (29) 135-141 2025年2月

    出版者・発行元: 東北大学東北アジア研究センター

    DOI: 10.50974/0002003156  

    ISSN: 1343-9332

  3. 書評 三村昌司著『日本近代社会形成史 : 議場・政党・名望家』

    酒井 一輔

    歴史と経済 = The journal of political economy and economic history / 政治経済学・経済史学会 編 65 (2) 75-77 2023年1月

    ISSN: 1347-9660

  4. 書評 今村直樹著『近世の地域行財政と明治維新』 招待有り

    酒井 一輔

    年報近現代史研究 / 近現代史研究会 編 (13) 119-125 2021年5月

    出版者・発行元: 近現代史研究会

    ISSN: 1883-3470

  5. 穀宿研究の射程 : 井上拓巳氏報告によせて—2017年度大会 近世関東における領主米の輸送と流通(1) 招待有り

    酒井 一輔

    関東近世史研究 / 関東近世史研究会常任委員会 編 (83) 81-85 2019年7月

    出版者・発行元: 関東近世史研究会

    ISSN: 0910-4666

  6. 書評 飯塚一幸著『明治期の地方制度と名望家』 招待有り

    酒井 一輔

    経営史学 = Japan business history review / 経営史学会 編 54 (1) 80-82 2019年6月

    出版者・発行元: 経営史学会

    ISSN: 0386-9113

  7. 九 幕政(近世,日本,二〇〇九年の歴史学界-回顧と展望-)

    糟谷 幸裕, 酒井 一輔, 福澤 徹三

    史学雑誌 119 (5) 722-725 2010年

    出版者・発行元: 公益財団法人 史学会

    DOI: 10.24471/shigaku.119.5_722  

    ISSN: 0018-2478

    eISSN: 2424-2616

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書籍等出版物 1

  1. 豪商の金融史 : 廣岡家文書から解き明かす金融イノベーション

    高槻, 泰郎

    慶應義塾大学出版会 2022年7月

    ISBN: 9784766428339

講演・口頭発表等 7

  1. 近世農村における女性雇用労働と実質賃金―男女格差と国際比較の視点から 招待有り

    酒井一輔

    総合女性史学会2023年度大会 2024年3月24日

  2. 加島屋久右衛門の大名貸経営―大名財政の規律化をめぐって―

    酒井一輔

    経営史学会第57回全国大会 2021年12月4日

  3. 近世後期関東在方町における「町」財政の運営と構造 招待有り

    酒井一輔

    第115回史学会大会近世史部会シンポジウム 2017年11月12日

  4. 明治期における地域共有金穀の維持と運用―愛媛県と郡中貯えを中心に―

    酒井一輔

    第86回社会経済史学会全国大会 2017年5月26日

  5. Public Finance and Reginonal Society in Early Modern Japan

    Masayuki Tanimoto, Ken’ichiro Aratake, Kazuho Sakai

    XVIIth World Economic History Congress 2015年8月6日

  6. The Development of a Financial Basis for Public Goods Provision

    Kazuho Sakai

    International Workshop on Public Goods Provision in the Early Modern Economy 2015年3月21日

  7. 幕末期における旗本領主財政の運営と地域金融

    酒井一輔

    第82回社会経済史学会全国大会 2013年5月19日

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共同研究・競争的資金等の研究課題 6

  1. 近代初期日本の小学校設立・初等教育普及に地方資産家が果たした経済的役割

    酒井 一輔

    2024年4月1日 ~ 2028年3月31日

  2. 日本近世中後期における領主階級の利殖活動―経済史・政治史・法制史の融合―

    高槻 泰郎, 荒木 仁朗, 佐藤 雄介, 酒井 一輔, 萬代 悠

    2023年4月 ~ 2026年3月

  3. 女性賃金水準および男女格差についての長期推計と国際比較:前工業化時代日本の歴史実証分析

    酒井一輔

    2023年4月 ~ 2025年3月

  4. 地域基金によって地域公共財をファイナンスする仕組みが形成される背景と経済史的意義

    酒井 一輔

    2021年4月 ~ 2024年3月

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    本研究は、地域基金を通じて地域公共財をファイナンスする仕組みがなぜ生み出されたのか、それは当該期の日本経済の発展や地域経済の近代化にいかなる意義を有していたのか、を明らかにしようとするものである。 2021年度は、史料の探索・収集・調査を中心に進めた。とくに基金運用益によって地域公共財をファイナンスする仕組みが導入される過程・経緯に関して、政策担当者の現状認識や政策意図を窺い知ることのできる史料の発見・収集に一定の成果を得られた。近世期のものについてはまずは計画に沿って、中津藩・熊本藩などを中心に藩財政部局や藩財政役人が作成・管理していた公文書類を幅広く探索した。その結果、起案書や日記、回想録など政策担当者の現状認識や政策意図がうかがわれる史料を20点近く収集することができた。これに加えて、寛政~文化期の江戸幕府勘定所の内部文書を発見できたことは、計画段階では想定していなかった重要な成果となった。この発見に伴い、関連する幕府勘定所および代官所の史料を探索・収集した結果、3件37点の史料を収集することができた。これらの収集史料は現在も解読・分析作業を進めており、おおむね70%程度は解読済である。解読・分析の一部成果については、経営史学会等において学会発表を行った。また、明治期のものについては、学校資本金(小学校の建設・維持のために学区ごとに拠出した基金)をめぐる文部省・府県学務課が作成した公文書類を幅広く探索した。その結果、政策担当者の現状認識や政策意図をうかがうことのできる史料を21件27点収集した。これら収集史料の解読・分析作業を進めた結果、おおむね30%程度は解読済である。

  5. 伊能図の成立過程に関する学際的研究-忠敬没後200年目の地図学史的検証-

    平井 松午, 青山 宏夫, 鳴海 邦匡, 杉本 史子, 島津 美子, 酒井 一輔, 小田 匡保, 佐藤 賢一, 塚本 章宏, 早川 泰弘, 小野寺 淳, 礒永 和貴

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

    研究機関:The University of Tokushima

    2018年4月1日 ~ 2022年3月31日

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    伊能忠敬(1745-1818)の業績や日本図に関する研究報告は数多いが、最終版伊能図とされる文政4年(1821)の「大日本沿海輿地全図」完成以前に、忠敬が直接作製に携わった測量下図・定稿図と大名家献上本伊能図との関係や、現在各地に残る伊能図(副本・写本類)の地図仕立てについてはほとんど検証されていない。 伊能図は極めて高度な技法で作製されていることから、本研究課題では、大名家献上本伊能図や測量下図・定稿図等の料紙・彩色・針孔(針穴)・記載内容を、超高精細画像データや非破壊調査などの最新技術を用いて科学的に検証し、伊能図の作成・編集過程を明らかにするとともに、すでに原本が失われている「大日本沿海輿地全図」の実像に迫る。併せて、近年解明が進む長久保赤水・シーボルト研究の成果の下に忠敬収集絵図や諸記録についても分析し、日本地図学史上で最も特出した「伊能図」の学術的意義について再検証することにある。そのため、本科研の遂行に際しては、古地図・絵図研究やGIS解析、絵図・絵画等の科学分析に精通した、専門分野の異なる共同研究者による学際的な研究アプローチをとっている。 本研究では、まず2018・19年度には最終版以前の伊能図(副本)、2020・21年度には最終版以降の伊能図(副本・写本)の共同調査・科学調査を計画している。また、必要に応じて伊能図(副本など)の超高精細画像データも作成する。さらに、伊能忠敬記念館には国宝に一括指定されている定稿図・測量下図などの地図類や大量の記録・文書のほか、伊能忠敬が収集した各種の地図・絵図が所蔵されていることから、これらの文書・絵図類の分析を進めることで、「伊能図」成立過程の全容解明に努める。

  6. 両替商金融から近代金融へ:新史料に基づく加島屋久右衛門と鴻池屋善右衛門の比較研究

    高槻 泰郎, 宮本 又郎, 結城 武延, 小林 延人, 村 和明, 酒井 一輔, 芹口 真結子, 谷 直樹

    提供機関:Japan Society for the Promotion of Science

    制度名:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究種目:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究機関:Kobe University

    2016年4月1日 ~ 2019年3月31日

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    本プロジェクトの作業課題は、近世・近代大阪の金融界を牽引した商家・廣岡家の新発見史料を主たる検討素材として、両替金融がいかにして近代的な金融機関へと移行していったのかを解明することであった。新たに発見された廣岡家伝来の史料(約3万点)については、2016年~2017年度中に全てを目録化し、その概要を学界に向けて報告した。この作業によって明らかになった事実の内、特筆すべきは、廣岡家(両替屋・加島屋久右衛門)の圧倒的な致富と明治以降への接続(1888年より加島銀行)である。加島屋は、諸大名や江戸幕府に対して巨額の融資を行っていたが、その大部分は明治政府の発行する公債として継承されたのである。

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