研究者詳細

顔写真

カネコ　トモキ
金子　智樹
Tomoki Kaneko
所属
大学院法学研究科　法政理論研究専攻
職名
准教授
学位

  • 博士（法学）（東京大学）

  • 修士（法学）（東京大学）

e-Rad 研究者番号
50943487

経歴 3

  • 2021年10月 ～ 継続中
    東北大学　大学院法学研究科　准教授

  • 2021年4月 ～ 2021年9月
    日本学術振興会　特別研究員（PD）

  • 2018年4月 ～ 2020年3月
    日本学術振興会　特別研究員（DC2）

学歴 3

  • 東京大学　大学院法学政治学研究科 総合法政専攻 博士課程

    2017年4月 ～ 2021年3月

  • 東京大学　大学院法学政治学研究科 総合法政専攻 修士課程

    2015年4月 ～ 2017年3月

  • 東京大学　法学部 第3類（政治コース）

    2011年4月 ～ 2015年3月

所属学協会 4

  • 日本公共政策学会

    2024年4月 ～ 継続中

  • 日本メディア学会

    2016年10月 ～ 継続中

  • 日本政治学会

    2015年10月 ～ 継続中

  • 日本選挙学会

    2015年7月 ～ 継続中

研究分野 1

  • 人文・社会 / 政治学 /

受賞 5

  1. 第10回内川芳美記念メディア学会賞

    2025年6月　日本メディア学会

  2. 2024年度日本公共政策学会賞（奨励賞）

    2024年6月　日本公共政策学会　現代日本の新聞と政治：地方紙・全国紙と有権者・政治家

  3. 2021年度日本選挙学会賞（優秀論文）

    2022年5月　日本の新聞の左右論調：1970年～2019年

  4. 博士（法学）特別優秀賞

    2021年3月　東京大学大学院法学政治学研究科

  5. 2017年度日本選挙学会賞（優秀ポスター）

    2018年5月　日本の各地域における新聞普及率と選挙結果の関係の分析

論文 7

  1. 有権者の不均質なマスメディア認識：敵対的メディア認知と感情的分極化

    金子智樹

    法学　87　(3)　1-34　2023年12月30日

    DOI： 10.50974/0002000574 　

  2. 政治態度研究におけるインターネット調査の可能性 査読有り

    淺野良成, 大森翔子, 金子智樹

    選挙研究　39　(1)　78-92　2023年12月10日

  3. Explaining Public Support for Gender Quotas: Sexism, Representational Quality, and State Intervention in Japan 査読有り

    Mari Miura, Kenneth Mori McElwain, Tomoki Kaneko

    Politics & Gender　19　(3)　781-805　2023年9月

    出版者・発行元： Cambridge University Press (CUP)

    DOI： 10.1017/s1743923x22000617 　

    ISSN：1743-923X

    eISSN：1743-9248

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    Abstract Electoral gender quotas remain contentious among many publics. One hurdle is the “principle-policy puzzle”: those who espouse gender egalitarianism may nevertheless oppose affirmative action measures because of disagreements about their necessity and worries about government overreach. Based on an original survey in Japan, where women’s underrepresentation is particularly pronounced, we identify two dimensions that drive attitudes toward quotas. First, modern sexism matters: those who attribute underrepresentation to women’s disinterest or who think that quotas will increase the number of unqualified women candidates are less likely to support quotas. Second, appropriateness matters: those who oppose government intervention in gender affairs are less likely to support quotas. Crucially, these differences hold even among those who desire more women in parliament. Our results suggest that public acceptance of quotas depends more on correcting misperceptions about structural gender barriers and the benign consequences of quotas (“policy”), rather than encouraging people to prefer more women in parliament (“principle”).

  4. 日本の新聞の左右論調：1970年～2019年 査読有り

    金子智樹

    選挙研究　37　(1)　33-45　2021年7月

  5. Estimating Ideal Points of Newspapers from Editorial Texts 査読有り

    Tomoki Kaneko, Taka-aki Asano, Hirofumi Miwa

    The International Journal of Press/Politics　26　(3)　719-742　2021年7月

    DOI： 10.1177/1940161220935058 　

    ISSN：1940-1612

    eISSN：1940-1620

  6. Predictable crises shape public opinion: evidence from the COVID-19 natural experiment 査読有り

    Taka-aki Asano, Tomoki Kaneko, Shoko Omori, Shusuke Takamiya, Masaki Taniguchi

    Journal of Elections, Public Opinion and Parties　31　(S1)　311-320　2021年5月

    DOI： 10.1080/17457289.2021.1924731 　

    ISSN：1745-7289

    eISSN：1745-7297

  7. 地方紙の普及率低下は投票率を下落させるのか？——鹿児島新報の廃刊という自然実験的事例と参院選パネルデータの分析 査読有り

    金子智樹

    年報政治学　69　(1)　202-224　2018年

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MISC 8

  1. 『現代日本の新聞と政治』に込めた思い

    金子智樹

    UP　52　(5)　1-6　2023年5月

  2. Political Corruption and Scandals in Japan. By Matthew M. Carlson and Steven R. Reed. Cornell University Press.（学界展望）

    金子智樹

    国家学会雑誌　134　(5・6)　2021年

  3. Daniel M. Smith. 2018. Dynasties and Democracy: The Inherited Incumbency Advantage in Japan. （学界展望）

    金子智樹

    国家学会雑誌　132　(7・8)　145-148　2019年

  4. 安倍支持の中心は若年男性層・ネガティブ情報の影響薄く

    金子智樹, 逢坂巌

    Journalism　343　21-29　2018年12月

  5. 2017年東京大学谷口研究室・朝日新聞共同調査

    谷口将紀, 金子智樹, 高宮秀典, 築山宏樹, 淺野良成, 川口航史

    国家学会雑誌　131　(9・10)　51-81　2018年10月

  6. 学会報告（日本マス・コミュニケーション学会）

    金子智樹

    よろん　(121)　82-84　2018年3月

  7. 地方紙読者の安倍政権評価

    金子智樹

    生活経済政策　(247)　26-30　2017年

    出版者・発行元： 生活経済政策研究所

    ISSN： 1342-9337

  8. 二〇一六年参院選：政治的貯金の使い途をどうする？

    谷口将紀, 築山宏樹, 金子智樹, 高宮秀典

    世界　(887)　119-127　2016年10月

    出版者・発行元： 岩波書店

    ISSN： 0582-4532

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書籍等出版物 2

  1. 現代日本の新聞と政治：地方紙・全国紙と有権者・政治家

    東京大学出版会　2023年3月

    ISBN: 9784130362870

  2. ジェンダー・クオータがもたらす新しい政治: 効果の検証

    三浦まり,ケネス, 盛, マッケルウェイン, 金子智樹

    2024年5月

    ISBN: 9784589043160

講演・口頭発表等 32

  1. 公共機関による偽・誤情報への注意喚起に効果はあるか？：サーベイ実験による検証

    大森翔子, 淺野良成, 金子智樹, 谷口 将紀

    日本公共政策学会2025年度研究大会　2025年6月15日

  2. How Global Standards Can Influence Public Support for Gender Quotas

    金子智樹, ケネス.盛.マッケルウェイン, 三浦まり

    2024 Annual Meeting of American Political Science Association　2024年9月7日

  3. ニュースコメントにおける「沈黙の螺旋」：サーベイ実験による検証

    金子智樹

    日本選挙学会2024年度研究大会　2024年5月19日

  4. 「多数派」の認知が人々の政治的意見に与える影響

    金子智樹

    シンポジウム「法学・政治学 × 脳科学」　2024年3月4日

  5. ポータルサイトのコメント分析：「沈黙の螺旋」仮説の多角的検証

    金子智樹

    中央大学企業研究所公開研究会　2023年11月6日

  6. ウクライナ危機前後のロシアメディアの論調の変化

    鳥飼将雅, 金子智樹, 東島雅昌, 久保慶一

    中国学イニシアティブ研究会　2023年11月2日

  7. 現代日本の新聞と政治：地方紙・全国紙と有権者・政治家

    金子智樹

    北海道大学政治研究会　2023年10月19日

  8. ポータルサイトのニュースと意見表出に関する研究

    金子智樹

    日本政治学会2023年度研究大会　2023年9月17日

  9. ウクライナ危機前後のロシアメディアの論調の変化

    東島雅昌, 久保慶一, 金子智樹, 鳥飼将雅

    日本比較政治学会2023年度研究大会　2023年6月17日

  10. How Global Standards Influence Public Support for Gender Quotas

    三浦まり, ケネス.盛.マッケルウェイン, 金子智樹

    Building an Inclusive Society in Japan” Academic Manuscript Workshop　2023年2月3日

  11. How Global Standards Influence Public Support for Gender Quotas: An Experimental Analysis

    三浦まり・ケネス.盛.マッケルウェイン, 金子智樹

    International Symposium: Gender and Political Gender and Political Representation in East Asia　2023年1月13日

  12. 2021年衆院選におけるオンライン記事を用いたフィールド実験

    金子智樹

    日本選挙学会2022年度研究大会　2022年5月8日

  13. メディアの競争関係と政治過程：戦後日本の地方紙と全国紙の分析

    金子智樹

    政治理論研究会　2022年2月19日

  14. 第二次安倍政権下におけるマスメディアと有権者の対立構造

    金子智樹

    日本政治学会2021年度研究大会　2021年9月26日

  15. 地方紙と地元政治家の対立：大野伴睦の挑戦と山梨政界の抗争

    金子智樹

    近代現代日本政治研究フォーラム 2021年度春季研究会　2021年5月29日

  16. Extracting Ideological Dimensions from Legislative Speeches in the Japanese Diet

    金子智樹, 淺野良成, 三輪洋文

    日本選挙学会2021年度研究大会　2021年5月9日

  17. Public Support for Gender Quotas: Experimental Analysis of the Impact of Quota Information

    三浦まり, ケネス.盛.マッケルウェイン, 金子智樹

    日本政治学会・ジェンダーと政治研究会　2021年3月23日

  18. Public Support for Gender Quotas: Experimental Analysis of the Impact of Quota Information

    三浦まり・ケネス.盛.マッケルウェイン, 金子智樹

    東大社研政治学オンラインワークショップ　2021年2月18日

  19. 新聞の左右イデオロギーと有権者の投票行動：戦後日本の地域別新聞普及状況の分析

    金子智樹

    第2回東大・早稲田 政治学コロキアム　2021年1月14日

  20. 戦後日本の新聞論調の分析：地方紙と全国紙の憲法記念日前後の社説に着目して

    金子智樹

    日本政治学会2019年度研究大会　2019年10月6日

  21. 政治家のスキャンダルに関する新聞報道の計量分析

    金子智樹

    日本選挙学会2019年度研究大会　2019年7月14日

  22. 憲法に関する新聞論調――1970年～2019年

    金子智樹

    政治コミュニケーション研究会　2019年6月29日

  23. 計量テキスト分析による地方紙社説の独自性の検証

    金子智樹

    日本マス・コミュニケーション学会2018年度秋季研究発表会　2018年10月20日

  24. テキスト分析による新聞のイデオロギー位置の推定

    金子智樹, 三輪洋文

    日本政治学会2018年度研究大会　2018年10月14日

  25. Estimating Ideal Points of Newspapers in Japan

    金子智樹

    ISS Political Science Workshop　2018年6月22日

  26. 政策選好からみた有権者の候補者選択の「正しさ」：衆院選小選挙区の分析

    金子智樹

    日本選挙学会2018年度研究大会　2018年5月12日

  27. 衆院選小選挙区における有権者と候補者のマッチング：政策選好の距離に着目して

    金子智樹

    HHT研究会　2018年4月14日

  28. 新聞の地域別普及率と国政選挙における政党得票率の分析

    金子智樹, 細貝亮

    日本マス・コミュニケーション学会2017年度秋季研究発表会　2017年10月28日

  29. 日本の地方紙における国会議員報道とその効果

    金子智樹

    日本政治学会2017年度研究大会　2017年9月23日

  30. 日本の各地域における新聞普及率と選挙結果の関係の分析

    金子智樹

    日本選挙学会2017年度研究大会　2017年5月21日

  31. Media coverage of politicians and personal voting: the unique case of Japan's local newspapers

    金子智樹

    Todai PolSci Lunch Meeting　2016年9月13日

  32. 日本の地方紙における国会議員報道に関する一考察

    金子智樹

    日本政治学会 ・日本政治過程研究会2016年度第1回研究会　2016年6月4日

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共同研究・競争的資金等の研究課題 4

  1. 動揺する政治コミュニケーション論の再構築：政治学者による包括的研究

    谷口 将紀, 大森 翔子, 淺野 良成, 金子 智樹

    2023年4月1日 ～ 2027年3月31日

  2. 高選択メディア環境においてメディア利用がもたらす長期的影響の検討

    稲増 一憲, 三輪 洋文, 金子 智樹, 小林 哲郎

    提供機関：Japan Society for the Promotion of Science

    制度名：Grants-in-Aid for Scientific Research

    研究種目：Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

    研究機関：Kwansei Gakuin University

    2022年4月1日 ～ 2027年3月31日

  3. 有権者に対するマスメディア報道の影響力：現代日本における多角的な検証

    金子 智樹

    2022年4月1日 ～ 2025年3月31日

  4. オンライン記事が有権者に与える影響：メディア不信の不均質性・形成過程・克服可能性

    金子 智樹

    2021年4月28日 ～ 2024年3月31日

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    本研究の目的は、現代日本の有権者に関して、マスメディア不信の不均質性・形成過程・克服可能性を、インターネット利用との関連を軸に解明することであった。以下では、本年度中に得られた主な研究成果について記述する。 まず、有権者のマスメディア認識の多様性の実態を解明するため、独自に実施したインターネット世論調査のデータを、混合分布モデルと呼ばれる統計手法を用いて分析する研究に取り組んだ。その結果、回答者のクラスターを抽出することに成功し、各メディアの左右イデオロギーに対する日本の有権者の認識には明確な不均質性が存在するほか、自身の政治的傾向とも関連していることが分かった。この分析結果は学会にて報告された。 また、マスメディア報道が有権者の政治意識や投票行動に与えるポジティブな影響を分析すべく、オリジナリティの高いオンライン上のフィールド実験を、2021年衆院選に合わせて実施した。その結果、特に新聞社のボートマッチのページを閲覧した回答者は、衆院選の投票参加率が統計的有意に高まることや、政党と自身の政策面での近さの認識率が向上することが分かった。この分析結果は学会での報告に至っている。 さらに、ポータルサイト上のニュース記事のコメント欄に関して、有権者がその政治的傾向をどのように認識するかや、自身の政治意識に影響を与える可能性を分析するために、大規模なサーベイ実験を実施した。分析の結果、コメント欄に表れる他のユーザーの意見は、回答者の多数派認知や争点態度に影響を与えることが分かった。 これらの研究成果は、現代日本の有権者のメディア・バイアス認知を詳細に明らかにするとともに、メディアが政治意識や投票行動に与える影響を再発見する意義があると考えられる。今後は、分析結果の一貫性や妥当性の検討をさらに深め、現代社会における健全な政治コミュニケーションのあり方を考察するための知見を提供していきたい。

メディア報道 1

  1. 政治不信を超えて：若者に良質な情報の提供を

    日本経済新聞社　『日本経済新聞』2024年5月27日朝刊　経済教室

    2024年5月27日